溶岩ドームの上に立つ
出雲日御碕灯台
日が沈む聖地出雲の夕日も美しい

日本一高い灯台

出雲日御碕灯台は高さが43.65mと日本一高く、海面から灯塔の頭上までは63.30mもある白亜の灯台です。その白くまぶしい灯塔がオレンジ色の夕日に包まれて、日本海に闇のカーテンが降りてくると、輝きだした白い光は約40km沖合まで達します。明治36年(1903)に設置され、1世紀を越えてなお今も海の安全を守る灯りです。

  • 出雲日御碕灯台は高い出雲日御碕灯台は高い
  • 柱状節理の上に立つ柱状節理の上に立つ

溶岩ドームをおおう柱状節理

この出雲日御碕灯台のある大地は、四〜六角柱の柱状節理のあるうす茶色の岩で覆われています。この柱状節理は溶岩が冷える時にできるものですから、柱状節理の見られる日御碕神社あたりから、灯台の先までの約500mほどの間が、大きな溶岩ドームであったと考えられています。今の美しい景色からは想像もできない地殻変動の起こった大地のパワーあふれる場所と言えるでしょう。

  • 直径5〜10cmの柱状節理直径5〜10cmの柱状節理
  • 天然記念物のウミネコもやってくる天然記念物のウミネコもやってくる

スサノヲのおわし浜

さらに、こうした地質に興味が湧いたら隣にある御座(おわし)浜にも散策の足を延ばしてみませんか。
おわし浜まで来ると柱状節理は見れらなくなります。これは、おわし浜は「素戔嗚(スサノヲ)尊の御座(おわし)ましたところ」ということからこの名がついたといわれている由緒ある場所です。赤島や狐島などに囲まれて波静かで展望絶景のジャリ石浜の海水浴場です。カヌーなども楽しめ、脱衣所やシャワーもあります。

  • カヌーなどにぴったりの浜カヌーなどにぴったりの浜
  • 夏には家族連れで賑わいます夏には家族連れで賑わいます

日が沈む聖地出雲の宮、日御碕神社

朱塗りの色鮮やかな日御碕神社は『出雲国風土記』に「美佐伎社」と記される古社です。 楼門をくぐって正面の大きな宮が「日沈宮(ひしずみのみや)」といい天照(アマテラス)大神を祀っています。また、右手の石段の上に鎮座する宮が素戔嗚(スサノヲ)尊を祀る「神の宮」と呼ばれています。日御碕神社はこの上下二社からなります。
「日沈宮」は、伊勢神宮が「日の本の昼を守る」のに対し、日御碕神社は「日の本の夜を守る」) との神勅により祀ったのが始まりと言われています。

リンク:出雲観光協会HP

  • 日御碕神社シャギリ日御碕神社シャギリ
  • 夕日の祭りが執り行われる経島(ふみしま)夕日の祭りが執り行われる経島(ふみしま)

食欲を刺激する日御碕通り

日御碕といえば、灯台に行く道の両側に並ぶ商店街から漂ってくる煙と匂い!イカ焼き、サザエのつぼ焼きなど甘酸っぱい醤油の香りが鼻の奥から直接の脳の食欲の扉をノックします。店に入れば、これまた美味しい新鮮な魚介類が熱いご飯の上に盛り上げられた海鮮丼メニューがずらり。また、イカの一夜干しなどを家族のお土産に持ち帰って、酒の肴にするも良しですね。

  • イカの一夜干しイカの一夜干し
  • フグの飾りフグの飾り
  • 干物のようですが・・・(エイの干しヒレ)干物のようですが・・・(エイの干しヒレ)

日御碕名物「古事記丼」

1300年前から出雲で食されていたとされる「サザエ」「ワカメ」「ブリ」の3種を中心に、新鮮な地元の海産物(例:タイ、ヒラメ、イカ、ヒラマサ等)が数種類盛り込まれています。
何が盛ってあるかは当日のお楽しみ!! 値段は古事記1300年にちなんで『1300円』です。

  • 海鮮たっぷりの古事記丼海鮮たっぷりの古事記丼
【提供店】 出雲市大社町日御碕にある下記5店舗
1 花房 TEL.0853-54-5126 http://www.izumo-kankou.gr.jp/439
2 ぐるめ幸洋丸 TEL.0853-54-5211 http://www.izumo-kankou.gr.jp/556
3 たつざわ商店 TEL.0853-54-5005 http://www.icv.ne.jp/touch-05/menu/index.html
4 まの商店 TEL.0853-54-5201 http://www.izumo-kankou.gr.jp/123
5 柿谷商店 TEL.0853-54-5106 http://www.izumo-kankou.gr.jp/22

トピックス

日御碕には、ミサキどっとcome(コム)という若者が集う団体があって、日御碕で良く獲れるブリの子の商品化や地域づくりの活動をしています。特にブリの子は「ぶりっこ」というキャッチフレーズをつけて、「ぶりっこシャブシャブ」を始め様々な料理を作り地域の皆さんで試食会を行ったりしています。ぶりっ子バーガーが大人気だったとか。

  • ぶりっこメニューぶりっこメニュー
  • ミサキどっとcomeの代表を務める安田さん(左)と吉田さん(右)ミサキどっとcomeの代表を務める安田さん(左)と吉田さん(右)

おすすめジオスポット

日御碕で柱状節理を見て、大地に興味が湧いたなら。
帰りに立ち寄りをおすすめするのはこちらです。

黄泉の入り口と伝わる洞窟

この猪目洞窟を見下ろす道路に立つと目には薄緑色をした地層が広がります。ここは、出雲風土記に「夢で猪目洞窟を見た者は必ず死ぬ。」と書かれているホラースポットのようなところです。
発掘調査から、弥生時代後期(約1800年)前から古墳時代終末期にかけては墓地に利用されていたと考えられており、出雲国風土記に「黄泉の穴(よみのあな)」と記されているのは、墓地であったことの記憶によると思われています。沖縄諸島でとれるゴホウラ貝を加工した腕輪(うでわ:県指定文化財)を装着した人骨も出土しています。洞窟は酸性の火山噴出物が堆積してできた緑色凝灰岩の地層が、海の波で削られ海食洞となったものです。

  • 猪目洞窟猪目洞窟
  • 猪目の地名由来と言われる猪目洞窟対岸の景色猪目の地名由来と言われる猪目洞窟対岸の景色

神様たちの力比べの集大成

日御碕道路から250〜300mほど離れた海上に岩塊が積み重なった島があります。古事記・日本書紀の「国譲り神話」で、タケミナカタとタケミカヅチが稲佐の浜で力比べをした部分があります。この礫島(つぶてじま)は、先の物語に続く地域の伝説として、大社湾の奥にある稲佐浜から岩を投げ合う力比べをしてできたと伝わっています。
島は東西にやや長い約 40〜50 mの大きさで、中央の最も大きい礫は高さがおよそ10mにおよびます。周囲の小さな礫でも直径は5 m前後あり、いずれも粗粒玄武岩で大半は丸みを帯びた形をしており、粗粒玄武岩の岩脈の島が日本海の荒波に侵食され、硬質な核の部分が残ったと考えられます。

  • 遠くに見えるのが稲佐の浜のある大社の町遠くに見えるのが稲佐の浜のある大社の町
  • 背後の山は三瓶山背後の山は三瓶山

岩が鏡肌とは???

大社港の北へ日御碕道路を数百メートル日御碕に戻ったところにある笹子トンネルの西側の脇ある崖に擦跡(さっこん)と呼ばれるとても珍しい地層を見ることができます。この崖の地層は約1800万年前にできた縞状の堆積岩です。トンネルより低くなったところに滑らかな岩肌を見ることができます。これは鏡肌(スリッケンサイド)と呼ばれ、なんと岩と岩が擦れ合って滑らかな面を作ったものです。ずれた時の岩の圧力やスピードによって擦れ合う面が滑らかになるなど想像ができますか。水平方向に30m以上もあり、国内でも最大級の鏡肌といえるでしょう。

  • 笹子トンネルの西側笹子トンネルの西側
  • どうです滑らかさがわかりますかどうです滑らかさがわかりますか

地図